肉離れ
こんなお悩みはありませんか?
走っていたら突然太ももやふくらはぎに痛みが出た
運動中にステップやジャンプ、ターンをする度に足に痛みが出る
物を思いっきり投げたら腕や背中、胸に痛みが出た
運動中に痛みが出たが運動を続けていたら青くなりパンパンに腫れあがった
運動中に生じた痛みが数日経っても軽減しない
痛みだけでなく強い腫れや内出血を伴っている
運動後に痛みによって歩くのもやっとのような状態
運動中に生じた痛みにより生活に支障をきたしている
肉離れで知っておくべきこと
肉離れは、正式には「筋挫傷(きんざしょう)」と呼ばれます。筋膜(筋肉を覆っている膜)や筋繊維(筋肉を形作る糸状の繊維)の一部が断裂、または損傷している状態を指します。損傷の程度により、軽傷(Ⅰ度)、中等度(Ⅱ度)、重症(Ⅲ度)の3段階に分類されます。
軽傷(Ⅰ度)
筋膜や筋繊維に断裂はなく、動作により筋肉が伸ばされた状態です。痛めた部分を押すと痛みが生じますが、自力での歩行は可能な場合が多いです。回復期間の目安は1~2週間です。
中等度(Ⅱ度)
筋膜や筋繊維の一部が断裂し、内出血が見られる状態です。痛めた部分を押すと痛みがあり、自力での歩行が可能な場合もありますが、多くの場合困難になります。回復期間の目安は4~8週間です。
重症(Ⅲ度)
筋膜や筋繊維が深い部分まで断裂している状態で、外見上も痛めた部分がへこんで見えることがあります。自力での歩行は困難になり、場合によっては手術が必要となることもあります。回復期間の目安は3~6か月です。
症状の現れ方は?
肉離れの程度にもよりますが、痛めた瞬間に「プチッ」や「バチッ」という音が聞こえることがあります。
太ももやふくらはぎに肉離れが起きた場合、軽傷であれば自力での歩行が可能ですが、重症の場合は自力での歩行が困難になり、力が抜けたような感覚を感じることがあります。
程度に違いはありますが、共通する症状として、痛みのある部分を押すと痛みが増し、痛みのある筋肉が収縮するような動きをすると痛みが強くなることがあります。
また、内出血を起こすこともあり、アザのように見えることがあります。内出血がひどくなると、痛めた部分がパンパンに腫れることもあります。
その他の原因は?
肉離れ(筋挫傷)の原因は、筋肉に過度の負荷がかかることです。具体的な要因としては、急激な動きや瞬発的な力の使用、筋肉の柔軟性不足、筋肉バランスの崩れ、疲労の蓄積、寒冷環境での運動などが挙げられます。
準備運動やストレッチが不足すると、筋肉が硬くなり、損傷しやすくなります。筋肉が硬い状態では、伸び縮みへの耐性が下がります。冬場などの気温が低い環境では筋肉が硬直しやすく、血流が悪化するため、柔軟性が低下しやすくなります。その結果、肉離れのリスクが高まります。
また、過去に肉離れを経験している場合、その部位が再度損傷しやすくなることがあります。完全に回復する前に運動を再開することも、リスクを高めることがあります。
肉離れを放置するとどうなる?
施術をせずに肉離れを放置すると、痛みや炎症が慢性化し、筋肉に長期間の違和感が残る可能性があります。特に、軽度の肉離れでも適切に処置しないと再発しやすくなります。再発するたびに筋肉のダメージが蓄積し、重度の損傷につながる場合もあります。
また、使わない期間が長引くことで、筋肉が萎縮して筋力が低下します。硬くなった筋肉によって関節の可動域が制限され、スポーツや日常生活に支障をきたす恐れがあります。肉離れをかばう動きが癖になると、姿勢が崩れたり、他の部位に負担がかかることで、腰痛や関節痛、別の筋肉損傷につながるリスクが高まります。
当院の施術方法について
当院での肉離れの施術方法としましては、EMSでの電気施術やテーピングによる保護があります。
電気の刺激で筋組織を活性化させ、自然治癒力を高める働きがあり、回復を早める効果が見込めます。血行が促進されることにより、痛みの原因となる物質を排出し、痛みの軽減が期待できます。
テーピングは痛めた部位に巻くことにより、怪我の再発防止を目的としています。あくまでも怪我をした部位を補強する役目となりますので、最も重要なのは安静にしておくことです。痛みが引くまでは運動や過度に負荷がかかる動きは避けましょう。怪我をした直後は包帯やテーピングで圧迫を行うことが推奨されます。
改善していく上でのポイント
肉離れを軽減していく上でのポイントは、まず受傷直後から3日以内にRICE処置による適切な施術を行うことが必要です。RICE処置を行うことにより、炎症や腫れを最小限に抑えることが期待できます。炎症が落ち着いてきてからはリハビリが必要となります。
また、食事の管理も重要です。タンパク質や炭水化物などをしっかりと摂取するよう心掛けましょう。サプリメントで補うことも可能ですが、医師からの適切なアドバイスがあるとより望ましいため、一度受診してみるのも良いかもしれません。
重症度によっては、徐々にストレッチなども始めると良いでしょう。