ばね指


ばね指とは?
ばね指は「弾発指」とも呼ばれ、手のひらにある靭帯性腱鞘が炎症による変化を起こし、狭くなることで発生します。
ばね指の根本原因は?
ばね指の原因として、更年期や妊娠・出産後の女性に多く見られることがあります。これらの時期の女性は、加齢による筋力の低下やホルモンバランスの乱れ、骨粗しょう症や閉経などの影響を受けやすい傾向があります。手のひらの腱や腱鞘が弱くなり、傷みやすくなることで、ばね指になりやすくなります。
また、スポーツを行っている方や主婦の方など、手を頻繁に使用する機会が多い方も、ばね指を発症しやすい傾向があります。発症部位は親指が多いとされていますが、ほかの指に見られる場合もあります。さらに、まれではありますが、乳幼児の親指に見られることもあり、一般的には6〜7歳ごろまでに自然に回復するケースが多いとされています。
こんなお悩みはありませんか?
朝のこわばり
指を曲げ、伸ばすときに引っかかる感じをすることがあります。また痛みを伴うこともあります。
指の付け根への圧痛や腫脹、熱感
指の引っ掛かり
指の靱帯性腱鞘に負荷が加わり炎症を生じて指が引っかかりやすくなってしまいます。
指の可動域制限
バネ現象
ばね指を放置し続けると曲がったまま伸ばせない状態や伸びた状態から曲げることができなくなることがあります。
ばね指に対する当院の考え
当院での施術以外でも、患者様自身に自宅でできるストレッチやマッサージを行っていただくことが、より早く軽減につながると考えています。そのため、マッサージでは前腕伸筋群を圧迫する方法や、腕や掌の皮膚を引っ張るマッサージをお教えし、軽減へとつなげようと考えています。マッサージを行うことにより、筋膜と皮膚の間にスペースが生まれ、腕の動きがスムーズになり、こわばりなどの軽減が期待できると考えます。ストレッチでは、普段動かさないような靭帯性腱鞘を引き伸ばしたいので、屈筋腱の柔軟性を高めることが、ねじ指への回復が期待できると考えています。
ばね指はなぜ起こるのか?
一般的に、ばね指が起こる原因として、妊娠や出産によりホルモンバランスが乱れることや、日常生活で手を使うことが多い主婦がなりやすいとされています。ホルモンバランスが大きく変化する時期には、血流が悪くなり腱鞘が狭くなり、ばね指を引き起こすリスクが高くなると考えられています。また、キーボードやマウス操作により手を使うことが多い方や、スポーツ、ピアノなどの楽器演奏を行う方、洗濯物などの家事を行う方も、腱鞘が狭くなり、ばね指の原因となることが考えられます。それ以外にも、関節リウマチや糖尿病では末梢への血流が悪くなりやすいため、ばね指になりやすいとされています。
ばね指を放っておくとどうなるのか?
ばね指の症状が長く続くと、手の指の第二関節が硬くなり、他の指にも影響が出ることがあります。その結果、可動域が狭くなると考えられます。指の可動域が狭くなると、握り込む動作ができなくなり、握力の低下も見られます。また、第二関節に変形が生じる可能性もあり、手術を行うこともあります。手術を行っても、十分に可動域が回復しない場合もあるため、ばね指の症状がある方はできるだけ早く施術を受けることをお勧めします。また、関節の可動域が狭くなるだけでなく、指が完全に伸ばせない状態で放置してしまうと、関節の硬直を引き起こすこともあります。
ばね指に効果的な当院の施術メニューは?
当院では、ばね指に対して「手の極み」という施術メニューが効果が期待できる施術としてご提供しています。ばね指では、指の曲げ伸ばしに必要な屈筋群という筋肉が収縮することが原因として挙げられます。そのため、「手の極み」では前腕屈筋群や前腕伸筋群をほぐすことにより、手関節の可動域が広がる効果が期待できます。また、施術では前腕屈筋群や前腕伸筋群へのストレッチを行い、前腕の血流が改善されることで、ばね指への効果が期待できる施術となっております。
さらに、「手の極み」ではノンエフモンスターというクリームを使用することにより、血行を促進させますので、血行不良の患者様には効果が期待できる施術となっております。
その施術を受けるとどう楽になるの?
施術を受けることにより、前腕のストレッチや手技療法で筋肉をほぐすことで、血液の流れがよくなり、筋肉の柔軟性が向上します。柔軟性が向上することにより、手関節の可動域が広がり、ばね指への軽減が期待できます。手関節だけでなく、第二関節の曲げ伸ばしに必要となる深指屈筋腱や虫様筋へも手技療法でアプローチすることにより、症状の軽減が期待できます。
また、施術で使用するクリームの効果により血行が促進され、症状が出にくい身体へとつながります。症状の軽減だけでなく、症状への予防にもつながります。
ばね指を軽減するために必要な施術頻度は?
施術の必要な頻度としては、最低でも週に2〜3回を目安に通院していただき、ご自宅でもお風呂上がりに前腕屈筋群や前腕伸筋群をほぐしたり、前腕のストレッチを行っていただくと、より早く症状の軽減が期待できます。通院頻度が減少してしまうと、血行の流れが悪くなり、筋肉が硬くなりやすい状態になってしまうため、できる限り来院頻度を下げないようにしていきます。