手根管症候群｜下井草駅前接骨院

手根管症候群は手首の部分で神経が圧迫されて起こる神経症状になります。
更年期や妊娠・出産期の女性がなりやすいと言われていますが様々な影響が考えられ、はっきりとした原因は分かっていません。ですが手や指の神経は首から腋、腕を通ってきています。当院ではここに根本的な原因があると考えています。というのもいわゆる内包肩や肩関節のズレは神経を圧迫しやすくその影響は指先まで出ます。ですので根本的な原因と考えられる首、肩に対するアプローチをすることで症状が寛解します。事実、当院に手や指先のしびれで通われている患者様も当院の骨格矯正や猫背矯正、鍼を受けて頂くことで症状が取れています。

前述の通り手根管症候群は更年期や妊娠・出産期の女性に多く発症します。もちろん男性に発症することもありますがなぜこういった傾向にあるのかは分かっていません。
ですが手根管症候群のメカニズムとして”手根管”が大きく関わっています。手根管には手のひらや親指から中指、薬指にかけての感覚や動きを支配する正中神経、指を曲げる筋肉の腱などが通っており、この腱が加齢により太くなったり手根管の内圧が上がることによって正中神経を圧迫してしびれたり感覚が鈍くなったり指を動かしにくくなってしまいます。ですので加齢や手首の使い過ぎ、肩周りの歪みなどが原因と考えられます。

最初のうちは指先のしびれやちょっとした痛みが出ますが、これを放っておくとしびれが強くなって指が動かしにくくなったり動かせても力がうまく入らなくなってしまいます。
また、指先の感覚が鈍くなってしまうので何か針のようなものが刺さったり熱いものに触れた時に気付かず出血や火傷に繋がる恐れもあります。
症状が進行すると母指球筋と呼ばれる親指の付け根の筋肉が弱くなってしまい、ものをつまむような動作がしにくくなります。これによりペットボトルの蓋が開けにくくなったり裁縫をしにくくなってしまいます。
ですので早めに処置をしなければ生活に大きな支障が出てしまいます。

当院では手根管症候群の症状がある患者様に対して主に3つの施術メニューを提案させて頂いています。
まず1つ目は骨格矯正です。肩関節がずれていたり肩が内巻きになっていると神経の圧迫に繋がりやすいのでこれを取り除く必要があります。このずれや内巻きに対しては骨格矯正を施すことで骨の位置関係を正常な位置に正して痛みやしびれの出にくい状態になります。
次に猫背矯正です。これは肩や背中が丸くなってしまっている原因の筋肉に対してアプローチするのですが、肩周りの筋肉は首から肩や背中にかけて付着しています。この筋肉をしっかりと伸ばしてあげることで肩が開くようになります。
3つ目は鍼です。鍼は腕や手に打ってあげることで筋肉を刺激し、血流を促したり自己治癒力を高める働きがあります。

骨格矯正を行うことにより肩関節のズレや歪みを整えることができます。ズレや歪みによって圧迫されていた神経や血管の通りが良くなり、痛みやしびれが解消されます。
猫背矯正は筋肉のストレッチになりますので施術を終えた後はスッキリとした感覚になります。また、内巻きになっている肩をストレッチにより開いてあげることで呼吸がしやすくなり代謝も上がります。
鍼は打つことによってあえて筋肉を傷付けて自己治癒力を高めたり、血流を促すことができるので個人差はありますが鍼を打った部分の周りが赤く見えたりもします。指圧では届かない深部の筋肉を緩めることで神経の通りも良くなりしびれも解消されます。

特に最初の頃、症状が強い時というのは1回の施術で変化は大きく出ますが悪い状態に戻りやすいとも言えます。ですので痛みやしびれが出ている時はなるべく間を空けず、毎日でも来て頂きたいです。最初のうちというのは平均2,3日で状態が元に戻ってしまいますが3か月ほど経つと痛みやしびれが出にくくなってきます。というのも人間の細胞は3か月周期で生まれ変わっており、これに合わせて施術を行うことで痛みやしびれは消えていき、6～9か月で痛みやしびれの出ないお身体になってきます。痛みやしびれが引いてきてからの施術頻度は週に2,3回が理想です。